その他 高齢者の権利擁護:尊厳ある生活
人は誰でも年を重ね、身体の動きが不自由になったり、もの忘れが多くなったりすることがあります。しかし、たとえ介護が必要な状態になったとしても、その人らしく尊厳を持って暮らす権利は決して変わるものではありません。その権利を守り、支える活動が、権利擁護と呼ばれるものです。権利擁護とは、介護を必要とする高齢者の方々が、自分自身の持つ権利をきちんと理解し、その権利に基づいて自分らしい生活を送れるように支援することです。例えば、どんな暮らしをしたいか、どんなサービスを受けたいか、誰と付き合いたいかなど、生活の様々な場面で、ご本人が自分で決める権利を持っていることを忘れてはいけません。もし、ご本人が自分で意思表示をするのが難しい場合でも、その方の気持ちをできるだけ尊重し、その方に寄り添った支援をすることが大切です。高齢者の方々が持つ権利は様々です。住み慣れた地域で安心して暮らす権利、社会との繋がりを保ち続ける権利、適切な介護サービスを受けられる権利など、どれも大切な権利です。権利擁護は、これらの権利がしっかりと守られ、誰もが安心して暮らせる社会を作るための取り組みと言えるでしょう。具体的には、高齢者の方々からの相談を受けたり、必要な情報を提供したり、時には関係機関と連携して問題解決を図ったりするなど、様々な活動を通して支援を行います。また、虐待の早期発見や防止も、権利擁護の重要な役割の一つです。高齢者虐待は、身体的虐待だけでなく、暴言や無視、財産の不正利用など様々な形で行われます。早期発見のためには、地域ぐるみで高齢者の方々を見守ることが大切です。権利擁護は、高齢者の方々が安心して自分らしく生きがいを持って暮らせる社会を実現するために、なくてはならない活動なのです。
