頭痛

記事数:(3)

医療

腰椎穿刺:その重要性と安全性

腰椎穿刺は、一般的にルンバール穿刺と呼ばれる検査です。これは、背中下部の腰椎と呼ばれる骨の間にある脊柱管に細い針を刺し、脳と脊髄を包む脳脊髄液と呼ばれる液体を採取する医療行為です。この検査は、髄膜炎や脳炎といった脳と脊髄の炎症、くも膜下出血のような脳の血管からの出血、ギラン・バレー症候群など、神経系の様々な病気を診断するために実施されます。頭痛、発熱、意識がぼんやりする、手足のしびれや麻痺といった症状が見られる場合、これらの深刻な病気を区別するために腰椎穿刺が必要となることがあります。検査の手順は、まず患者さんに横向きに寝てもらい、膝を抱えるようにして背中を丸めてもらいます。これは、腰椎の間を広げ、針を刺しやすくするためです。医師は、腰の皮膚を消毒し、局所麻酔をしてから、脊柱管に針を挿入します。脳脊髄液を採取した後、針を抜いて、穿刺部位を圧迫して止血します。検査自体は通常30分程度で終了します。検査後、数時間は安静にし、穿刺部位からの出血がないかを確認します。腰椎穿刺は比較的安全な検査ですが、稀に穿刺部位の感染や出血、頭痛といった合併症が起こる可能性があります。そのため、検査前に医師から詳しい説明を受け、同意することが大切です。また、検査後も医師の指示に従い、安静にする、激しい運動を控えるなど、注意が必要です。もし、検査後に激しい頭痛、発熱、穿刺部位の腫れや痛み、手足のしびれなど、気になる症状が現れた場合は、すぐに医師に連絡してください。
医療

薬物乱用頭痛を知ろう

頭痛を和らげるための薬を乱用することで、かえって頭痛が悪化してしまう状態、それが薬物乱用頭痛です。正式には「薬物誘発性頭痛」とも呼ばれ、慢性頭痛の大きな原因の一つとなっています。この薬物乱用頭痛は、市販の痛み止めなどを頻繁に服用することで起こります。頭痛持ちの方が、痛みから一刻も早く逃れたい一心で、指示された量や頻度を守らずに薬を飲み続けてしまうことが原因です。私たちの体は、薬を常用することでその薬に慣れてしまい、効き目が弱くなっていくことがあります。これは頭痛薬でも同様で、次第に以前と同じ量では痛みが抑えられなくなってしまいます。さらに、薬の効果が切れるタイミングで反動性の頭痛、つまり薬が原因で再び頭痛が起こるという悪循環に陥ってしまいます。この悪循環に陥ると、ほとんど毎日頭痛がするようになり、慢性的な頭痛に悩まされることになります。そして、薬を飲んでも効かない、薬をやめるとさらにひどい頭痛が起こるという状態に陥ってしまいます。薬物乱用頭痛は、元々あった片頭痛や緊張型頭痛といった一次性頭痛が悪化したものであることが多いです。このため、適切な治療を受けなければ、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。仕事や家事、学業に集中できなくなったり、趣味や娯楽を楽しむことができなくなったりと、生活の質が著しく低下する恐れがあります。薬物乱用頭痛に心当たりがある方は、早めに医療機関を受診し、専門家の指導を受けることが大切です。
医療

デング熱に気をつけよう

デング熱は、蚊を介して人に感染する病気です。蚊の中でも、主にネッタイシマカとヒトスジシマカという種類の蚊が、デングウイルスという病原体を運んでおり、この蚊に刺されることで人に感染します。デングウイルスに感染した蚊に刺されても、必ず発症するとは限りませんが、感染すると高熱が出るなどの症状が現れます。このデング熱を媒介する蚊は、主に気温の高い地域に生息しています。具体的には、熱帯や亜熱帯地域を中心に、世界100カ国以上に分布しています。世界保健機関(WHO)の推計によると、世界中で年間約1億人がデング熱に感染しているとされ、世界的に見て決して珍しい病気ではありません。日本はかつてデング熱の流行が見られた地域でしたが、その後長い間国内での感染は確認されていませんでした。しかし、2014年に約70年ぶりに国内感染が確認され、近年では海外からの持ち込みだけでなく、国内で感染する事例も報告されています。そのため、日本国内にいても感染リスクはゼロではなく、注意が必要です。特に、海外旅行などでデング熱の流行地域に行く場合は、感染予防策をしっかりと行うことが重要です。具体的には、長袖長ズボンを着用して肌の露出を避ける、虫よけスプレーを使用する、蚊帳を使う、など蚊に刺されないように工夫することが大切です。また、旅行先から帰国後、発熱などの症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診し、渡航歴を伝えるようにしましょう。早期に適切な治療を受けることで、重症化を防ぐことができます。
error: Content is protected !!