医療 圧迫骨折:高齢者の注意点と対策
圧迫骨折は、骨が押しつぶされるようにして起こる骨折のことです。特に、背骨の骨に起こりやすく、高齢の方に多く見られます。骨は、加齢とともにだんだんと弱くなっていきます。骨が弱くなると、骨の中がスカスカになり、もろくなってしまいます。このような状態を骨粗鬆症といいます。骨粗鬆症になると、骨がもろくなっているため、わずかな衝撃でも骨折しやすくなります。健康な骨であれば、日常生活で多少の負担がかかっても骨折することはありません。しかし、骨粗鬆症で骨が弱くなっていると、くしゃみや咳をした時、重い物を持ち上げた時、あるいは尻もちをついただけでも、背骨を圧迫して骨折してしまうことがあります。また、転倒などで強い衝撃を受けた場合は、もちろん骨折のリスクはさらに高まります。圧迫骨折を起こすと、強い痛みを感じることがあります。背中や腰に激痛が走り、体を動かすのがつらくなります。痛みのため、起き上がったり、歩いたりすることも難しくなる場合もあります。ひどい場合には、寝たきりになってしまうこともあります。また、圧迫骨折を繰り返すと、背骨が曲がってしまう「円背」になることもあります。円背になると、内臓が圧迫されて呼吸がしづらくなったり、食欲がなくなったりすることもあります。さらに、圧迫骨折は、日常生活動作の制限につながり、介護が必要な状態になる可能性も高めます。そのため、圧迫骨折は早期に発見し、適切な治療と予防を行うことが大切です。
