視力低下

記事数:(2)

医療

糖尿病網膜症の予防と対策

糖尿病網膜症は、糖尿病を抱える方にとって、目の網膜に起こる合併症です。高血糖の状態が長く続くと、網膜にある細い血管が傷ついてしまいます。初期の段階では、自覚できる症状はほとんどありません。そのため、気づかないうちに病気が進行してしまうことが多く、定期的な眼科検診がとても大切です。糖尿病網膜症は、大きく分けて、単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症の3つの段階に分けられます。単純網膜症では、網膜の血管の一部が膨らんだり、詰まったりします。この段階では、まだ視力への影響は少ないことが多いです。しかし、さらに病気が進むと、増殖前網膜症になります。この段階では、網膜に酸素が行き渡らなくなり、新しい血管が作られようとします。そして、増殖網膜症になると、実際に新しい血管(新生血管)が作られます。しかし、この新生血管はもろく、出血しやすいという特徴があります。網膜に出血が起こると、視界がぼやけたり、物が歪んで見えたりするなどの症状が現れます。さらに、網膜剥離などを引き起こし、失明に至る可能性もあるため、注意が必要です。糖尿病網膜症は、糖尿病腎症、糖尿病神経症と並んで、糖尿病の三大合併症の一つです。糖尿病と診断された方は、眼科でも定期的に検査を受けることが重要です。特に、糖尿病になってからの期間が長い方や、血糖コントロールがうまくいっていない方は、網膜症を発症する危険性が高くなります。日頃から、食事療法や運動療法をしっかりと行い、血糖値を適切な範囲に保つように心がけましょう。また、医師の指示に従って、きちんと薬を服用することも大切です。早期発見、早期治療によって、病気の進行を遅らせ、大切な視力を守ることが可能です。
医療

白内障:加齢による目の変化

私たちの目は、カメラとよく似た仕組みで物を見ています。カメラのレンズに当たるのが、眼の中の水晶体です。水晶体は本来透明で、外から入ってきた光を集めて、奥にある網膜という場所に像を結びます。網膜はカメラでいうフィルムの役割を果たし、ここで受け取った光の情報は、視神経を通して脳に送られ、私たちは物を見ることができます。白内障は、この水晶体が濁ってしまう病気です。加齢に伴う変化や、紫外線、糖尿病などの影響で、水晶体のたんぱく質が変性し、徐々に濁っていきます。水晶体が濁ると、光がうまく網膜に届かなくなり、視界はまるで霧がかかったようにかすんだり、ぼやけたりします。また、光が乱反射することで、まぶしく感じたり、物が二重に見えたりすることもあります。白内障の初期には、視力低下の自覚症状がない場合もあります。しかし、病気が進行するにつれて、視界が暗くなったり、色の見え方が変わったり、眼鏡やコンタクトレンズの度数が合わなくなったりといった症状が現れます。日常生活に支障が出るほど視力が低下した場合には、手術が必要になります。白内障の手術は、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを挿入するものです。手術は通常、局所麻酔で行われ、比較的安全な手術とされています。手術後は、視力が回復し、より鮮明な世界を見ることができるようになります。ただし、手術後も定期的な眼科検診は必要です。早期発見、早期治療が大切ですので、少しでも目の異変を感じたら、早めに眼科を受診しましょう。
error: Content is protected !!