相貌失認

記事数:(1)

認知症

見覚えのある顔なのに…相貌失認を知る

相貌失認とは、見ている顔が誰のものか分からなくなる神経の病気です。この症状を抱える人は、毎日顔を合わせている家族や親しい友人、さらには鏡に映った自分自身の顔さえも認識できないことがあります。しかし、これは目が悪いとか、記憶力が低下していることが原因ではありません。脳の中で、顔の認識だけに関係する部分がうまく働いていないことが原因だと考えられています。たとえば、目の前にいる人の鼻が高い、目が細い、口が大きいといった一つ一つの特徴は捉えることができます。しかし、それらの特徴をまとめて、その人特有の顔の印象として記憶したり、思い出したりすることが難しいのです。そのため、人と会うたびに初対面のように感じてしまい、誰なのかが分からなくなってしまいます。日常生活では、相手が誰なのかを判断するために、声の調子や話し方、服装、髪型、持ち物、あるいはその人と出会った場所などの手がかりを頼りにするようになります。また、相手の名前をすぐに覚えられないため、名札をつけたり、名前を何度も復唱したりといった工夫をする人もいます。このような困難は、社会生活を送る上で大きな支障となることがあります。人と円滑な関係を築くことが難しく、仕事や学校、地域での活動に苦労することもあります。また、周囲に理解されにくい症状であるため、不安や孤立感、疎外感を感じやすいという問題も抱えています。さらに、症状を隠そうとしたり、誤解を恐れて人と会うことを避けたりするようになり、社会的に withdrawn になってしまう場合もあります。
error: Content is protected !!