療養病棟

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介護施設

介護療養型医療施設を知る

介護療養型医療施設は、長期間にわたり療養を必要とするお年寄りの方々に対し、医療と介護の両面から手厚い支援を提供する施設でした。病状が安定しており、継続的な医療ケアが必要だけれども、急性期の治療は必要としないお年寄りの方の生活の場として、病院と特別養護老人ホームの中間に位置づけられていました。具体的には、医師による医学的管理の下、看護師による医療処置や、介護職員による日常生活の介助など、幅広いサービスを提供していました。食事や入浴、排泄の介助といった日常生活の支援だけでなく、リハビリテーションを通して、できる限り自立した生活を送れるよう支援も行っていました。しかし、医療と介護の役割分担があいまいな部分があり、長期入院による生活機能の低下や、医療費の増加といった課題も抱えていました。長期にわたり施設で生活することで、ご本人の活動量が減り、心身ともに衰えてしまうケースも見られました。また、医療保険と介護保険の両方が適用されるため、費用負担が複雑で、公的支出の増加も懸念されていました。こうした課題を解決し、高齢者の方々がより適切な医療と介護サービスを受けられるようにするため、2018年度の介護報酬改定に伴い、介護療養型医療施設は廃止されることになりました。そして、介護療養型医療施設に代わる新たな施設として、介護医療院が誕生しました。介護医療院は、長期的な医療ケアと日常生活の支援を一体的に提供し、在宅復帰を目指す高齢者の支援にも力を入れています。
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認知症療養病棟:安心のケア

病棟は、認知症を持つ高齢の方々が安心して穏やかに過ごせるように様々な役割を担っています。家庭での生活が難しくなった方や、他の施設での暮らしに馴染めない方にとって、安全で心安らぐ場所となるよう努めています。認知症によって、心や行動に変化が現れ、日常生活を送る上で様々な困難が生じることがあります。たとえば、時間や場所が分からなくなったり、周りの人とのコミュニケーションが難しくなったり、今まで出来ていたことができなくなったりするなど、症状は人それぞれです。病棟では、医師や看護師、介護士、作業療法士、精神保健福祉士など、専門的な知識と技術を持った職員が連携して、一人ひとりの状態に合わせた丁寧な支援を行います。医療面では、認知症の進行を遅らせる薬の調整や、身体の健康状態の管理などを行います。日常生活の支援としては、食事や入浴、排泄の介助はもちろんのこと、着替えや歯磨きなどの動作をできる限りご自身で行えるよう、見守りや声かけなどを通して自立を促します。また、精神的なサポートも重要な役割です。認知症の方は、不安や焦りを感じやすい傾向にあります。職員は、常に寄り添い、優しく穏やかに接することで、安心感を与え、情緒の安定を図ります。さらに、音楽療法や園芸療法、レクリエーション活動などを通して、心身の活性化を促し、生活の質を高める取り組みも行っています。そして、ご家族にとっても、病棟は大きな支えとなります。介護の負担を軽減するだけでなく、専門家による相談や助言を受けることもできます。病棟は、認知症を持つ高齢者とそのご家族が、安心して暮らせるよう、地域社会全体で支えるための大切な役割を担っています。
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