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認知症

まだら認知症:その特徴と対応

まだら認知症とは、認知機能の衰え方にばらつきがある状態を指します。すべての認知能力が同じように低下していくのではなく、ある能力は比較的保たれている一方で、他の能力は著しく低下しているという状態が見られます。例えば、人の名前や最近の出来事を覚える記憶力は著しく低下しているにもかかわらず、状況を理解し適切な判断を下す能力は比較的保たれている場合があります。また、計算能力は維持されているのに、時間や場所が分からなくなるといった症状が出ることもあります。このような認知機能の低下にムラがあるため、周囲の人からは認知症だと気づかれにくいことが多く、日常生活を送る上でも大きな支障がない場合もあります。しかし、症状が進行すると、仕事や家事、趣味など日常生活に支障が出るようになります。ここで重要なのは、まだら認知症は特定の病気の名前ではないということです。アルツハイマー型認知症では、一般的に認知機能が全体的に低下していくとされています。一方で、脳の血管が詰まったり破れたりする脳血管障害が原因で起こる脳血管性認知症では、血管障害の起こった場所や範囲によって、障害される脳の機能も異なってきます。そのため、脳血管性認知症では、まだら認知症のような認知機能の低下にばらつきがある状態がよく見られます。つまり、まだら認知症という診断名があるわけではなく、認知症の症状の現れ方の一つとして理解する必要があります。まだら認知症の背景には、脳血管性認知症などの病気が隠れている可能性があるため、早期に医療機関を受診し、適切な検査と診断を受けることが大切です。
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