医療 早期離床のススメ
手術や病気の後、寝たきりになることで体力が低下し、様々な合併症が起こりやすくなることがあります。これを防ぐために、できるだけ早くベッドから離れて活動することを早期離床といいます。早期離床は、ただ歩く練習をするだけではなく、食事や洗面、トイレ、入浴といった日常生活の動作を取り戻すことも含まれます。早期離床は、医師や看護師、理学療法士、作業療法士など多くの専門家が協力して行います。患者さんの体の状態や、病気の回復具合を見ながら、無理のない計画を立て、一人ひとりに合った方法で進めていきます。早期離床の主な目的は、患者さんの心と体の回復を促し、元の生活に戻れるように支援することです。具体的には、寝たきりによる筋力の低下や関節の動きの悪化を防ぎ、血行をよくすることで、肺炎や血栓症などの合併症を予防する効果が期待できます。また、体を動かすことで食欲が増進したり、排泄のリズムが整ったりする効果もあります。さらに、自分で動けるようになることで、意欲や自信につながり、心の健康にも良い影響を与えます。早期離床を始める時期や内容は、患者さんの状態によって大きく異なります。手術の種類や病気の重さ、年齢、持病なども考慮して、専門家が慎重に判断します。最初はベッドの端に座ることから始め、徐々に歩行訓練へと進めていきます。痛みや不安がある場合は、遠慮なく相談することが大切です。早期離床は、患者さんと医療チームが協力して取り組むことで、より効果を高めることができます。
