認知症 レビー小体型認知症を知る
レビー小体型認知症は、脳の神経細胞にレビー小体という異常なたんぱく質がたまることで起こる、ゆっくりと進行していく病気です。この病気は、もの忘れなどの認知機能の低下だけでなく、鮮明な幻覚や、パーキンソン病に似た運動の症状が現れるのが特徴です。もの忘れといった認知機能の障害は、アルツハイマー型認知症と似ています。しかし、レビー小体型認知症の場合、記憶の状態が良い時と悪い時の差が激しく、注意力や判断力、空間を認識する能力などに障害が出やすい傾向があります。初期の段階から幻覚が現れることも多く、虫や小動物、人などが見えることがあります。これらの幻覚は現実と見分けがつかず、強い不安や恐怖を感じてしまうこともあります。さらに、体の動きが遅くなったり、筋肉がかたくなったり、手足がふるえたりする、パーキンソン病の症状も見られます。自律神経の機能が障害されることで、便秘や立ちくらみ、気を失うといった症状も起こりやすくなります。これらの症状は日によって変化しやすいことも、この病気の特徴です。レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症と並んで、日本で三大認知症の一つとされています。高齢化が進むにつれて患者さんの数も増えているため、早期の診断と適切なケアが必要です。
