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介護職

問題解決:介護の質を高める鍵

問題解決とは、あるべき姿と現状の差、つまり問題を見つけることから始まります。たとえば、利用者さんが以前は自分で着替えられていたのに、最近はできなくなってしまったと気づいたら、それが問題です。目標である「自分で着替えられる」というあるべき姿と、現状の「着替えられない」という状態との間に差があるわけです。問題を見つけたら、なぜそうなっているのか、その原因を探ることが大切です。着替えられない原因は、体力や筋力が低下したからかもしれませんし、認知機能が衰えて手順が分からなくなったからかもしれません。あるいは、着慣れない服になったからかもしれません。色々な可能性を考え、よく観察したり、ご本人やご家族に話を聞いたりして、真の原因を見つけ出す必要があります。原因が分かれば、解決策を考えます。体力が原因なら、無理のない範囲で体操を取り入れる、筋力が原因なら軽い運動を促す、認知機能が原因なら着替えの手順を書いた絵カードを用意する、服が原因なら着やすい服を選ぶなど、原因に合わせた対応策を複数考え出します。解決策が決まったら、実際にやってみることが重要です。絵カードを使う場合は、見やすい場所に置く、体操をする場合は他の職員も一緒に参加して励ますなど、工夫しながら実行します。実行したら終わりではなく、その効果を確かめる必要があります。解決策を実行しても、状況が改善しない場合は、原因の分析が間違っていたのかもしれませんし、別の解決策が必要なのかもしれません。効果を検証し、必要に応じて解決策を修正しながら、より良い方法を探していくことが、問題解決の大切な点です。介護の現場では、日々様々な問題が発生します。利用者さんの状態は変化しますし、職員の都合も変わります。限られた時間や資源の中で、最善の介護を提供するためには、問題解決能力が不可欠です。問題を見つける力、原因を考える力、解決策を実行する力、そしてその効果を検証する力を磨き、利用者さんにとってより良い環境を作っていきましょう。
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