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医療

アカラシア:知っておくべきこと

「はじめに」という表題の通り、今回はあまり知られていない病気である食道アカラシアについてご説明します。聞き慣れない病名だと思いますが、食道アカラシアは、食べ物を胃に運ぶ食道という管に起こる病気です。私たちが食べ物を口から飲み込むと、食道は収縮と弛緩を繰り返しながら食べ物を胃へと押し出していきます。食道の下部には、下部食道括約筋と呼ばれる筋肉があり、普段はギュッと締まって胃の内容物が逆流するのを防いでいます。食べ物が来ると、この括約筋は緩んで食べ物を胃へと通します。食道アカラシアでは、この食道の動きと下部食道括約筋の緩む働きを調整する神経に問題が生じるのです。その結果、食道がうまく収縮できなくなったり、下部食道括約筋が十分に緩まなくなったりします。そのため、食べ物がスムーズに胃に流れ込まず、食道に滞ってしまうのです。胸やけ、食べたものが上がってくる感じ、のどのつかえ、胸の痛みといった症状が現れ、食事が苦痛になることもあります。この病気は、残念ながらまだ原因が完全には解明されていません。細菌やウイルス感染との関連や、自己免疫の異常などが示唆されていますが、はっきりとしたことは分かっていません。また、比較的まれな病気であるため、診断が遅れる場合もあるようです。食道アカラシアは日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。早期に発見し、適切な治療を受けることが大切です。次の章では、食道アカラシアの症状について詳しく見ていきましょう。
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