医療 溶血性貧血:知っておくべき症状と対策
溶血性貧血とは、赤血球が壊される速さが、作られる速さを上回ってしまうために起こる病気です。通常、私たちの体の中では、古くなった赤血球が壊され、新しい赤血球が作られるということが、常に行われています。健康な人の場合、赤血球の寿命は約百二十日ですが、溶血性貧血の人の場合は、赤血球が百二十日よりもずっと早く壊れてしまうのです。赤血球は、体中に酸素を運ぶ役割を担っています。この赤血球が早く壊れてしまうと、体内で酸素不足の状態が起こり、様々な症状が現れます。最もよく見られる症状は、疲れやすさ、息切れ、動悸です。少し動いただけでも息苦しくなったり、心臓がドキドキしたりします。また、顔色が悪くなったり、皮膚や白目が黄色くなる黄疸が出たりすることもあります。これは、壊れた赤血球からビリルビンという黄色い色素が出てくるためです。さらに、脾臓が腫れて大きくなることもあります。脾臓は、古くなった赤血球を壊す役割を担っているので、溶血性貧血になると、脾臓に負担がかかり、腫れてしまうのです。溶血性貧血には様々な種類があり、症状の重さにも違いがあります。症状が軽い場合は、あまり自覚症状がない場合もありますが、重症になると、めまいや意識障害といった深刻な症状が現れることもあります。貧血が進むと、体に十分な酸素が行き渡らなくなり、こういった症状が起こるのです。ですから、少しでも気になる症状がある場合は、早めに病院で診察を受けることが大切です。医師による適切な診断と治療を受けることで、症状の改善や病気の進行を抑えることができます。
